独自の羽ばたく分子FLAPについて、以下の知見を得た。1) テトラセンやペンタセンを翼にもつFLAPは、高速の一重項分裂を示す。2) 嵩高い置換基をもつFLAPは柔軟なメカノフォアとして働き、結晶中における相転移を蛍光で可視化できる。3) 親水基と疎水基をもつ両親媒性のFLAPは気水界面で単分子膜を形成し、分子集合による圧力応答を示す。4) ベンゾペリレンイミドを翼にもつFLAPは、極めて低い粘度範囲でも敏感に応答する発蛍光性の粘度プローブとして無類の光安定性を示す。5) S1エネルギープロフィールの形をデザインする新たな手法として、励起状態芳香族安定化エネルギーを分子設計で調整できる。
|