本研究は、光励起で生成される正孔(光誘起スピン偏極電気伝導の源) と光電子の一対一対応に着目し、これまで明らかとなっていない光の入射角・偏光依存性によるスピン偏極電流のスピン方位・偏極度を、スピン分解光電子分光法を用いて明らかにすることを目的としている。極低温で且つ光誘起された電気伝導およびスピン分解光電子分光を同時測定できる装置を開発した。レーザーの修理が必要ながら海外メーカのため修理対応などがコロナの影響で行えず、最終的な結果を得ることは困難であった。別の角度で、放射光光源を用いて光励起エネルギーと誘起される光電子の関係について研究を行い新たな知見を得た。
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