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2020 年度 研究成果報告書

炭素-炭素結合切断機構を鍵反応とする高選択的有機合成反応の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18H01981
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分33020:有機合成化学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

木村 正成  長崎大学, 工学研究科, 教授 (10274622)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードパラジウム / 銅 / 選択的合成 / アルキン / 有機ホウ素
研究成果の概要

3-ヒドロキシ-4-ペンテン酸は種々のエステルに対してアクロレイン誘導体を加える交差アルドール反応の後に処理の段階で加水分解することによって合成した。生成物はジアステレオマーの混合物として得られたが,本反応ではジアステレオマーを分離することなく混合物のままでアルデヒドとの炭素-炭素結合形成反応へ用いた。パラジウム触媒とトリエチルホウ素共存下でアルデヒドと反応を行なったところ,脱炭酸を伴いながら共役ジエンとアルデヒドによるカップリング反応が一段階で進行し、生成物は立体選択的に得られた。 この場合,配位子の選定が極めて重要であり,配位挟角が比較的大きな二座ホスフィン配位子が効果的であった。

自由記述の分野

有機合成化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

遷移金属触媒反応は,高効率高選択的合成の重要な汎用手段として,数多く報告されている。特に有機ホウ素を用いた有機合成反応は,鈴木-宮浦クロスカップリング反応をはじめ,重要な母体骨格の炭素-炭素結合骨格形成として有用である。本研究では,有機ホウ素による分子活性化を利用した炭素-炭素結合形成や炭素-炭素結合切断反応による新しい分子変換反応の開発を行った。とりわけ,パラジウムや銅触媒と有機ホウ素による相乗効果を活用した多成分連結反応を検討した。入手容易な基質から,新しい活性中間体の形成を伴いつつ,高効率合成反応を達成することに主眼をおいた。生成物は医薬品や農薬等の生物活性物質として利用できる。

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公開日: 2022-01-27  

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