研究課題
病院の診療室やベッドサイド、さらには在宅で行う検査、すなわちPoint of Careで、1滴の血液から血中抗体医薬品濃度のモニタリングができる安価、簡便、使い捨ての糸基板マイクロ流体分析デバイス(microfluidic thread-based analytical devices; μTADs)を開発した。これまでに、簡便な抗体定量検出が可能な生物発光酵素タンパク質、LUMABS (LUMinescent AntiBody Sensor) をμTADsに応用することに成功しており、今年度は、Point of Careでの分析のために、カメラやスマートフォンでデバイスの生物発光シグナルを撮影することで定量分析を行う方法について研究を行った。カメラやスマートフォンを使用した定量分析を行うため、イタリアの研究者と共に分析方法を検討し、測定と最適化を行うことにより、新たな画像解析方法を開発した。その結果、標準偏差の少ない、実際の臨床検査でも使用可能なデータを得ることができた。この成果については、Sensors and Actuators B: Chemicalに投稿し、いくつかの国際学会で発表を行った。また、フリマジンの安定性についての論文を、Organic & Biomolecular Chemistryに投稿した。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件、 招待講演 4件)
Sensors and Actuators B: Chemical
巻: 352 ページ: 131002 (9pages)
10.1016/j.snb.2021.131002
Organic & Biomolecular Chemistry
巻: 19 ページ: 579-586
10.1039/d0ob02020f