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2021 年度 実績報告書

藻類バイオマスから化成品を生産する一貫バイオプロセスの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18H02011
研究機関北海道大学

研究代表者

渥美 正太  北海道大学, 農学研究院, 教授 (00712275)

研究分担者 高須賀 太一  北海道大学, 農学研究院, 准教授 (70748409)
堀 千明  北海道大学, 工学研究院, 助教 (50722948)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード1,4-butanediol / 褐藻 / 代謝工学
研究実績の概要

本研究では褐藻成分アルギン酸分解産物であるDEHU分子を細胞内に輸送し、1,4-butanediolを大腸菌細胞内で合成出来る変異株の作出を目的としている。これまでの研究において、DEHU分子輸送タンパク質遺伝子3種(low copy plasmid)、3種のDEHU reductase (dehR)と3種の5-keto-4-deoxy-D-glucarate dehydratase (KdgD)および1種の2-ketoglutarate semialdehyde dehydrogenase(xylA)(midium copy plasmid)について遺伝子合成後、クローニングを行い、それらを大腸菌icd遺伝子欠損株に形質転換した。また、1,4-butanediol合成のための遺伝子2種2-keto acid decarboxylase(kdc)とalcohol dehydrogenase(adh)についても遺伝子合成およびクローニング後に、大腸菌icd遺伝子欠損株に形質転換済みである。後者のkdcとadh遺伝子については、2-ketoisovalarateを基質に、isobutanolが合成出来る事を確認済みであり、上記DEHU分子が調製でき次第、上記プラスミドの組み合わせ27種類について、試験予定である。DEHU分子については、精製アルギン酸を基質に、3種類のアルギン酸分解酵素を反応させ、DEHU分子を含むアルギン酸酵素加水分解産物を調製中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

DEHU分子のアルギン酸からの調製について、当初予定していたアルカリ処理法を試したが、HPLCによる加水分解産物解析を行ったところ、アルギン酸モノマーが非常に少ないことが分かった。そのため、酵素加水分解によるDEHU分子の抽出を行うに至った。酵素加水分解法では、アルギン酸分解酵素の調製が必要となり、遺伝子合成、クローニング、大腸菌による異種発現のための追加実験を要したため、やや遅れている。

今後の研究の推進方策

今後は、アルギン酸の酵素による加水分解および、分解産物を用いた27種類の大腸菌株の生育実験を行う。生育が確認された株については、当該株に形質転換したプラスミドから、2-ketoglutarate semialdehyde dehydrogenase(xylA)遺伝子を欠損させる事で、2,5-dioxopentanoateから2-ketoglutarateの経路を遮断し、kdcとadhによる、2,5-dioxopentanoateから1,4-butanediol合成経路を導入する予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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