研究課題
本研究ではリビング重合と同様な挙動を示す Grignard モノマーの触媒移動型熊田・玉尾カップリング重合後に官能基耐性が高く、入手容易、または合成・単離できる多種類のボロン酸エステル試薬を加えて、種々の末端官能基を両末端に持つπ共役系高分子を one pot で選択的に合成する手法の開発を目的としている。これまで熊田・玉尾カップリング重合においてポリチオフェンを系中で合成し、鈴木・宮浦カップリングによって両末端官能基化を行ってきた。今年度は熊田・玉尾カップリング重合においてポリフェニレンを系中で合成し、鈴木・宮浦カップリングによる両末端官能基化が同様に進行するかを検討した。その結果、熊田・玉尾カップリング重合を長時間行って、ポリフェニレンを合成すると、用いている Pd 触媒の配位子が高分子両末端に導入される副反応が起きた。そこでこの副反応が起きる前に種々のボロン酸エステル試薬を加えると、両末端官能基化が進行した。また、ボロン酸エステル試薬としてチオフェンモノマーを加えると、片末端から成長したジブロック共重合体が生成した。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Polymer Chemistry
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http://apchem2.kanagawa-u.ac.jp/yokozawalab/frame.html
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