高分子イオニクス材料として、ベンゼン環が5つ連結したキンケフェニレン構造を疎水部に、側鎖アンモニウム基をもつフルオレン構造を親水部に持つ一連の共重合体(QP-QAF)の設計と合成を行った。重合反応、四級化反応は定量的に進行し、組成とイオン交換容量(IEC)が異なるQP-QAF膜を得ることができた。QP-QAF膜は疎水部と親水部の新疎水差により明確な相分離構造を示し、また、80℃で134mS/cmという高い水酸化物イオン導電率を達成した。QP-QAF膜を用いて水素酸素アルカリ形燃料電池を作製し、最大出力248mW/cm2を得た。
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