市場に出回っている自己修復材料は応力緩和機構であり、結合の再形成を通して修復できる材料ではない。本研究では分子認識により材料を選択的に接着できる自己修復方法を選択した。研究対象として、“線膨張に応答する自己修復性マテリアル”、“応力分散機能による高靭性と自己修復性を兼ね備えた低硬化収縮材料”、“二次電池の自己修復性負極バインダー材料”の実現を目的に研究展開した。これらの成果は、コーティング材やクッション材、自動車関連や電子電気用材料などの高機能性材料、パンクしないタイヤ、線膨張率の異なる異種材料間の自己修復性接着、フレキシブル電極材料への活用が期待され、実用化に向けた活動も始まった。
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