異種半導体間における界面電荷移動遷移(IFCT)による可視光光触媒反応が知られるが、有機物分解反応に限定されていた。これまでの研究は粉末系に限定され、電荷分離や反応サイトの可視化が困難であった。そこで本研究ではIFCTの電荷分離と反応サイトの可視化、そして、この原理を用いた水分解反応の実現を目的とした。 半導体パターン薄膜のケルビンプローブ顕微鏡による解析によって界面のIFCT遷移を実証した。また、光触媒反応で担持される微粒子を原子間力顕微鏡で観察することで、化学反応サイトの可視化に成功した。これらの知見をもとに、酸化銅/酸化チタンからなる電極を開発し、可視光照射下での水分解反応に成功した。
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