• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

植物ホルモン受容の精密制御

研究課題

研究課題/領域番号 18H02085
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

萩原 伸也  国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, チームリーダー (80373348)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード植物ケミカルバイオロジー
研究実績の概要

植物は常に周囲の状況を感じ取り、得られた情報を植物ホルモンにより全身へ伝達している。こうした情報伝達の機構解明は、様々な植物ホルモン受容体の発見により大きく進んだ。一方、植物ホルモン受容体の多くは冗長性をもつため、遺伝学手法だけでは解明不可能な仕組みが多々存在している。さらに、植物ホルモンがいつ・どこで受容されると対象とする生理応答が引き起こされるかは、未解明な点が多く残されている。こうした課題を解決するため、本研究ではbump-hole法を植物科学に取り入れることで、植物ホルモンの効果を細胞や器官特異的に誘起する手法の開発を行った。bump-hole法とは、変異を導入して受容体の構造を改変し、この改変型受容体に結合するリガンドを設計することで、天然型のリガンドと受容体のペアとは独立にシグナル伝達を誘起する人工ペアを作る手法である。申請者はこれまでの研究で、植物の成長全般において極めて重要な役割を担う植物ホルモン「オーキシン」について、bump-hole ペアを作成している(Nat. Chem. Biol., accepted. 参照:これまでの研究活動)。さらに、この改変受容体を対象とする器官で発現させることで、オーキシンの効果を器官特異的に誘起することに成功した。これはbump-hole法を個体レベルで実現した初めての例である。本申請課題では、bump-hole法を他の植物ホルモンへ適用し、より広範な植物ホルモンの生理機能を細胞・器官レベルで制御する手法の開発を行った。特に、サイトカイニンに関して良好な結果が得られており、植物体レベルで機能するbump-hole ペアの開発に成功している。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] A super-sensitive auxin-inducible degron system with an engineered auxin-TIR1 pair2020

    • 著者名/発表者名
      Nishimura Kohei、Yamada Ryotaro、Hagihara Shinya、Iwasaki Rie、Uchida Naoyuki、Kamura Takumi、Takahashi Koji、Torii Keiko U、Fukagawa Tatsuo
    • 雑誌名

      Nucleic Acids Research

      巻: 48 ページ: e108~e108

    • DOI

      10.1093/nar/gkaa748

    • 査読あり
  • [学会発表] 植物ホルモン受容体の機能制御2021

    • 著者名/発表者名
      萩原伸也
    • 学会等名
      酵素工学研究会 第85回講演会
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi