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2021 年度 研究成果報告書

赤外円二色性の理論計算とラベル化による中分子・極性分子の新たな構造解析法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02093
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分37020:生物分子化学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

谷口 透  北海道大学, 先端生命科学研究院, 講師 (00587123)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード円二色性 / 構造決定 / 中分子 / 柔軟分子 / 理論計算 / カルボジイミド
研究成果の概要

低分子・高分子に次ぐ生体機能分子として、中分子(分子量500~2000程度)が注目されている。有機合成手法や生合成遺伝子操作技術の進歩に伴って、新規構造を有する中分子の大量取得も可能になりつつあり、医薬・農薬を指向した中分子研究は今後さらに盛んになると予想される。しかし、新規分子の取得に伴う構造決定は依然として、研究のボトルネックとなりうる段階である。そこで本研究ではVCD(赤外円二色性)分光法を用いて、中分子にも適用可能な簡便かつ信頼性の高い構造分析法の開発に成功した。また本研究の過程において、片方のみの軸不斉を有するカルボジイミドという特殊な分子の創製にも成功した。

自由記述の分野

有機化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究ではこれまで構造分析が困難だった中分子や、脂質のような柔軟分子、糖のような高極性分子などを簡便に構造決定する新たな方法論を提供した。本研究成果は、中分子を始めとする各種分子の構造決定というボトルネックを解消し、それらの研究が出口とする医薬・農薬創製に資すると期待される。
さらに、1932年に提唱されてから86年間入手されてこなかった「片方のみの軸不斉を有するカルボジイミド」の合成に成功した。カルボジイミドは工業的に世界で最も汎用される分子であり、その基本的な性質を解明は今後の化学工業への波及効果が期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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