オルガネラにおけるMg2+とZn2+の動態の定量的なイメージング技術を開発した。細胞内Ca2+濃度変化の影響を受けない高選択性Mg2+プローブを蛋白質ラベル化技術と統合させることで、オルガネラ内のMg2+を選択的に可視化する技術を開発し、核内の遊離Mg2+濃度は細胞分裂時に変動することを明らかにした。また局在可能な亜鉛定量プローブを開発し、ゴルジ体のZn2+はおよそ数十nMのレベルであることなどを明らかにした。さらに、解離定数の異なる新たなプローブを開発し、細胞質、核、ゴルジ体、小胞体、ミトコンドリアにおける遊離Zn2+の定量的なイメージングに成功した。
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