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2021 年度 研究成果報告書

ヒト脳組織特異的染色による先進的3D神経病理学の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02105
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
研究機関新潟大学

研究代表者

田井中 一貴  新潟大学, 脳研究所, 教授 (80506113)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード透明化 / 3Dイメージング / 神経病理 / ケミカルプローブ
研究成果の概要

本研究では、つくりや機能単位が複雑なヒト脳組織の異常を立体のまま全てを観察することで判断する次世代神経病理学の開発に取り組んだ。組織透明化技術による3次元蛍光イメージングは、スループット・解像度を満たす最も有用なアプローチである。そこで、透明化技術に適用可能な特異的標識手法の開発に取り組んだ。ヒト組織の光学的障壁となる可視光透過性を向上させ、自家蛍光を褪色させることで、マルチカラーイメージング基盤を確立した。更に、色素ライブラリを用いて、神経細胞の胞体や残留血液成分、軸索、老人斑などに特異的なケミカルプローブを発見した。また、様々な標的分子に対して標識可能な汎用性の高い免疫染色手法を確立した。

自由記述の分野

ケミカルバイオロジー

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は透明化処理に適用可能な蛍光プローブを探索・設計するための一般的な化学的概念の創出を目的としており、先駆的な研究課題である。これにより、有機化学者がヒト脳剖検サンプルを用いた蛍光プローブ開発を展開するための基盤を確立できるため、化学と医学の間の壁を突破するケミカルメディシンを拓く一つのマイルストーンになりえる。また、3次元神経病理学が確立されることにより、「定量的な診断基準の確立」・「病変部位の網羅的探索」・「立体構造の異常に基づく疾患概念の体系化」が期待され、神経病理学分野の発展に大きく寄与できる。

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公開日: 2023-01-30  

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