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2020 年度 実績報告書

コラーゲン分泌を調節するカルシウム制御ネットワークの解析

研究課題

研究課題/領域番号 18H02135
研究機関名古屋大学

研究代表者

柴田 秀樹  名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (30314470)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードカルシウム / コラーゲン / COPII / 分泌経路 / 小胞体
研究実績の概要

ヒトの全コラーゲン量の9割に相当するI型コラーゲンは線維性コラーゲンである。新規に合成される線維性コラーゲン分子は、小胞体内腔において長さ約300 nmにおよぶ3本鎖らせん構造を形成する。そして、小胞体からの搬出にはCOPIIが必要であることが示されているが、COPIIが形成する典型的な輸送小胞の直径は60~90 nmであり、それよりも長いコラーゲン分子の輸送の仕組みの詳細は不明である。本研究では、I型コラーゲンの小胞体からの効率的な搬出にカルシウム結合蛋白質ALG-2が必要であることに着目し、その作用機構の解明とコラーゲン輸送に関わるさらなる分子の同定を目指した。
本年度は、遺伝子改変型アスコルビン酸ペルオキシダーゼAPEX2を用いた近接依存性ビオチン標識法によって、COPII被覆構成蛋白質Sec23AおよびSec31Aの近傍蛋白質として同定された蛋白質について、それらのGFP融合蛋白質の局在を確認した。その結果、Sec31Aと同様に小胞体のCOPII小胞出芽領域(ER exit site、ERES)に局在する蛋白質について、そのERES局在を担う領域を同定した。また、この蛋白質がSec23AおよびSec23Bと結合することを見出した。コラーゲンをはじめとする小胞体から搬出される蛋白質の分泌におけるこの蛋白質の役割を解明する目的で、CRISPR-Cas9システムによりノックアウト細胞の作出を試みたが、この蛋白質を発現しない細胞株は得られなかった。そのため、Tet-Onシステムを用いた発現抑制を誘導可能な細胞株を樹立した。今後、この細胞株を用いてI型コラーゲン前駆体などの小胞体からの輸送を追跡する予定である。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Amino Acid-Mediated Intracellular Ca2+ Rise Modulates mTORC1 by Regulating the TSC2-Rheb Axis through Ca2+/Calmodulin2021

    • 著者名/発表者名
      Amemiya Yuna、Nakamura Nao、Ikeda Nao、Sugiyama Risa、Ishii Chiaki、Maki Masatoshi、Shibata Hideki、Takahara Terunao
    • 雑誌名

      International Journal of Molecular Sciences

      巻: 22 ページ: 6897~6897

    • DOI

      10.3390/ijms22136897

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 近接依存性標識法を用いた初期分泌経路制御タンパク質の探索2020

    • 著者名/発表者名
      伊藤駿、松下明理、桑田啓子、鄭光傑、高原照直、柴田秀樹
    • 学会等名
      第72回日本細胞生物学会大会
  • [学会発表] ストア作動性カルシウム流入制御因子SARAFの二量体形成におけるALG-2の役割2020

    • 著者名/発表者名
      河原由衣、高原照直、柴田秀樹、牧正敏
    • 学会等名
      第187回日本農芸化学会中部支部例会
  • [備考] 名古屋大学大学院生命農学研究科分子細胞制御学研究室ホームページ

    • URL

      https://molcellreg.wixsite.com/website

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公開日: 2022-12-28  

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