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2021 年度 研究成果報告書

植物減数分裂のエピジェネティック制御と生殖細胞-体細胞間相互作用の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02181
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分39010:遺伝育種科学関連
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

野々村 賢一  国立遺伝学研究所, 遺伝形質研究系, 准教授 (10291890)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード減数分裂 / 植物生殖 / イネ / Arogonaute / Small RNA / 品種改良 / エピジェネティクス
研究成果の概要

本課題では、small RNA(sRNA)をガイド分子として遺伝子発現抑制などに機能する2種類のイネArgonaute(AGO)タンパク質の分子機能の解析を行った。その結果、一方は葯特異的な21塩基長sRNAと結合して、花粉形成に必要な遺伝子の発現抑制に、もう一方は減数分裂特異的な24塩基長sRNAと結合して、減数分裂染色体の凝縮制御に関わる可能性を明らかにした。

自由記述の分野

植物細胞遺伝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

減数分裂は交雑育種による品種改良の根本原理であり、減数分裂期に特有のDNAおよびヒストンの修飾パターンは、減数分裂組換えの頻度や位置に影響する。今回、2つのイネAGOタンパク質について解析を行い、一方は減数分裂に不必要な遺伝子の誤作動を防止する抑制機能、もう一方は減数分裂染色体に直接結合して染色体凝縮を制御する可能性が示唆された。遺伝子機能を欠損した変異体では減数分裂染色体の凝縮異常が認められたことから、減数分裂組換え頻度・位置の決定にAGO/sRNA複合体を介したクロマチン修飾機構が重要である可能性が示唆された。品種改良の効率向上に向けて学術的・社会的意義は大きいと考える。

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公開日: 2023-01-30  

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