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2022 年度 研究成果報告書

カイコガをモデルとしたガ類の交尾行動解発因子の同定と受容・情報処理機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02211
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分39050:昆虫科学関連
研究機関東京農業大学

研究代表者

櫻井 健志  東京農業大学, 農学部, 教授 (20506761)

研究分担者 中 秀司  鳥取大学, 農学部, 准教授 (00443846)
並木 重宏  東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (40567757)
藤井 毅  摂南大学, 農学部, 講師 (30730626)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード昆虫 / カイコガ / 配偶行動 / 行動スイッチング / 性フェロモン
研究成果の概要

本研究では、ガ類のモデル昆虫であるカイコガを用いて、オスが示すフェロモン源定位行動から交尾行動への行動スイッチングを解発する因子の同定とその受容、情報処理機構の解析を行った。高速度カメラを用いた詳細な行動解析から、オスの触角先端部と前脚ふ節に交尾行動の解発因子の受容部位があることを示した。また、脱脂したメスの鱗粉への接触により、通常の鱗粉と同様に交尾行動が解発されることから、鱗粉の化学物質の情報でなく鱗粉自体の構造に解発因子が存在することが示唆された。さらに受容部位のRNAseq解析から、解発因子の受容に関与する候補遺伝子を推定した。一方で、交尾行動発現の神経回路の同定にはいたらなかった。

自由記述の分野

昆虫生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、カイコガの交尾行動を解発する因子とその受容機構に関する重要な手がかりを得ることができた。今後、本研究をベースとして行動スイッチング機構のより深い理解に向けた研究が可能となる。また、カイコガを含むガ類は多くの重要な農業害虫を含んでいる。本研究の成果をガ類の害虫種に拡張することで、交尾行動への移行を阻害する新しい害虫防除の方法論の開発につながるという点で社会的意義も大きいと考える。

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公開日: 2024-01-30  

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