研究課題/領域番号 |
18H02237
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
松田 陽介 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (30324552)
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研究分担者 |
谷川 東子 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (10353765)
小長谷 啓介 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (90612739)
北上 雄大 三重大学, 生物資源学研究科, 助教 (40882684)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | スギ / 人工林 / 共生菌 / 線虫 / アーバスキュラー菌根菌 |
研究成果の概要 |
本研究は,日本固有の樹種スギを対象に,中部圏で人が植えた林(人工林)を調査地として,スギ根に共生する菌根菌,内生菌,その周囲に生息する線虫の群集構造を調べた.その結果,多様な菌類が根に共生しており,それらを摂食する可能性の高い線虫類が生息することが分かった.これら土壌生物は周辺の土壌の酸性度(土壌pH)に強く影響を受けることが示唆された.したがって,スギ人工林の成立する土壌環境が土壌に生きる微生物の多様性に影響を与えると考えられた.
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自由記述の分野 |
森林科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦後に植栽されたが管理が行き届かない人工林が散見されるが,そうした中には健全な生育の見込めない林もある.本研究では人工林であっても多様な土壌生物がいることを見出し,その暮らしは生産者である樹木とともに,樹木がよりどころとする土壌環境に影響を受けることが分かった.今後,これらの微生物,線虫が林の健全性を示す指標となるのかどうかの視点に道筋をつけることができた.
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