研究課題
基盤研究(B)
これまで調査が十分に行われていなかった、南極の海氷下における魚類の行動・生態観測を実施する上で利用する、超音波テレメトリーシステム(魚類に装着する超音波発信機:ピンがーとその信号を受信する受信機)の海氷下における性能検証を実施した。特に、低温下での動作期間、海面が海氷で覆われているので音波が海氷に反射(多重反射)するので、その影響により正確なピンガーの位置を計測できるかを検証・解明した。
海洋音響学
海水温度が低く、海面が海氷で覆われている環境における超音波テレメトリーの運用はこれまで行われたことが少ない。設置手法や海氷による反射の影響などを明らかにすることで、極限水域でのテレメトリーシステムの活用が見込まれる。低温下での魚類の行動・生態は不明な点が多く、地球温暖化などに大きく影響されることが予想されるので、本成果を活用することで、魚類の行動・生態の新たな知見を得られる可能性を示唆している。