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2020 年度 研究成果報告書

底質改善と施肥の相乗効果によるアサリ成長促進と干潟の物質循環解析

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02265
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分40030:水圏生産科学関連
研究機関広島大学

研究代表者

山本 民次  広島大学, 統合生命科学研究科(生), 名誉教授 (40240105)

研究分担者 齋藤 光代  岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (20512718)
小野寺 真一  広島大学, 先進理工系科学研究科(総), 教授 (50304366)
陸田 秀実  広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 教授 (80273126)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードアサリ / 干潟 / 物質循環 / 肥料 / 貧栄養 / 数値モデル / 地下水 / 硫化水素
研究成果の概要

アサリの生産量は全国的に急減した。瀬戸内海では硫化水素の発生と、負荷削減が大きな原因と考えられている。そこで、底質中の硫化水素を抑制し、同時に窒素・リンを溶出することで、アサリのエサとなる微細藻類を増やし、アサリの成長を促進する肥料を用いて、実干潟で試験を行った。実測に加え、地下水流動と浸透、および底泥中の酸化還元反応などを含む高度な生態系モデルを新たに開発した。アサリの生残率は100%であり(対照区では78%)、20%の増重が得られた。数値モデルは干潟での物質循環を忠実に精度良く再現した。感度解析によりアサリの成長に最適な肥料個数は1平米あたり0.5個であった。

自由記述の分野

水圏生態環境学

研究成果の学術的意義や社会的意義

水産物自給率が60%を切るようになり、遠洋漁業が困難となる中、沿岸域での増養殖の比重を高めざるを得ない。アサリは国民的海産物であったが、近年、ほとんど獲れない生物となった。現在は、中国、韓国などからの輸入によって需要が満たされる状況であるが、食の安全などから、国内アサリの生産への期待が大きい。このようなことから、今回の研究成果は社会実装につながるものであり、安全・安心な国内産アサリの生産に向け、企業が注目するところである。
アサリ資源量の減少の原因を克服するための新たな施肥材の開発と、数値モデル計算によって成果の評価を行った点で学術的に大きな進歩である。

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公開日: 2022-01-27  

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