研究課題
1) TBT-bp1 ノックアウト(KO)メダカの作出とホモ系統の樹立に成功した。またTBTbp2 KOメダカは他の性マーカーを持つFLF2系統とクロス交配を行いホモ化を行った。2) TBTbp2KO個体を約5日間過酸化水素で処理したが全ての個体で雄化していなかった。TBTbp2XX個体は、コルチゾルにより雄化し易いが、過酸化水素では雄化し難いことが示唆された。3)白点虫 感染試験を行った結果、TBT-bp2 KO メダカの水槽で白点虫が多く増殖した。またTBT-bp2KOメダカの鰓で mRNA-Seq を行った結果、炎症性サイトカイン遺伝子群の発現量が低下していた。TBT-bp2 KO メダカでは炎症性サイトカインの発現量が低下しており、白点虫に感染しやすいと考えられる。4) TBT-bp2 cDNAをGFPとの融合タンパク質が発現するbeta-act/TBTbp2-GFPを作出に成功した。TBT-bp2-GFPの過剰発現による性転換個体は検出されなかった。現在、TBT-bp2-GFPの体内分布を確認するとともに、FLAGノックインメダカの作出を進めている。5)養殖マダイの幼魚にEdwardsiella tardaを感染させた結果、TBTbp1の発現量が上昇した。それに対して、Red sea bream iridovirus (RSIV)に感染させた時には、発現上昇は認められなかった。加えて、マダイ成魚においてはメスよりもオスで高い発現が認められた。一方、養殖マサバにおいてはTBTbp1の2つのアイソフォーム(TBTbp1aとTBTbp1b)の部分配列を取得した。遺伝子発現を調べた結果、マダイと同様にメスよりもオスで、また、疾病感染個体で高い傾向が認められた。さらに、TBTbp1aについては、成魚より未成熟魚で発現が低い傾向が認められた。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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