研究課題/領域番号 |
18H02326
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
麻生 久 東北大学, 農学研究科, 教授 (50241625)
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研究分担者 |
北澤 春樹 東北大学, 農学研究科, 教授 (10204885)
奥 夏美 (岡田夏美) 東北大学, 農学研究科, 技術一般職員 (10621584)
野地 智法 東北大学, 農学研究科, 教授 (10708001)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 牛乳房炎 / シクロフィリンA / エクソソーム / マイクロアレー解析 / 炎症 / 免疫反応 |
研究実績の概要 |
シクロフィリンAは細胞外に放出され、炎症反応における白血球遊走因子ケモカインの一つであることが明らかとなり、乳腺上皮細胞からのエクソソーム依存的なシクロフィリンA分泌機構に加え、シクロフィリンAの樹状細胞によるT細胞調節機構に及ぼす作用を解明することは、シクロフィリンAを含めた白血球遊走因子を乳房炎治療の新たな標的分子とした治療法の開発に繋がり、抗生剤に頼らない乳房炎治療対策の新しい柱となると考えられる。今年度は、以下の研究成果を得た。 高純度精製CyPAを用いた乳頭孔投与実験で、2μg、10μg、100μgを投与した乳汁では濃度依存的に体細胞数が上昇する乳牛が確認された。しかしながら、同じ投与量でも乳汁中体細胞数の増加が認められない乳牛が確認され、投与量を100μg、1mg、10mgに増量して投与することで体細胞数の増加が認められたことから、CyPAに対する反応性には個体差があることが判明した。そして、黄色ブドウ球菌投与乳房炎では増加した乳汁中の体細胞数およびCyPA濃度は数週間低下しなかったことと比較すると、CyPA投与による乳汁中の体細胞数およびCyPA濃度の上昇は一過性かつ即時的なものであった。また、乳汁中の免疫グロブリン濃度は、黄色ブドウ球菌投与乳房炎では投与後に有意に上昇するのに対して、CyPA投与においては変化が認められなかった。しかしながら、乳中体細胞種の分布はCyPA投与後に顆粒球割合が急上昇することに加え、乳房炎牛乳汁の細胞分布に類似していることが判明した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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