研究課題/領域番号 |
18H02337
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
|
研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
五十嵐 郁男 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 名誉教授 (80159582)
|
研究分担者 |
横山 直明 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (80301802)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | ピロプラズマ病 / 併用薬剤治療 / 動物 |
研究成果の概要 |
ピロプラズマ病は、世界的規模で畜産業に大きな被害を与えている難治性の赤血球内寄生原虫病である。現在使用されている本病に対する薬剤は副作用が強く、治療後も再発することが重大な問題となっている。本研究は、治療効果の高い薬剤の 併用により、効果と安全性が高いコンビネーション治療法の開発を目途とした。最初に培養原虫を用い、殺滅効果が高い数種類の薬剤の組み合わせを発見した。次にマウスを用いた実験モデルで、コンビネーション治療法が高い治療効果を示すことが認められた。さらに、牛赤血球置換マウスや犬の感染治療実験により、ピロプラズマ病に対する新規コンビネーション治療法の実用化のためのシーズが提供された。
|
自由記述の分野 |
原虫病
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ピロプラズマ病は世界的に甚大な被害を与えており、安全性と治療効果が高い新規の治療法の開発が喫緊の課題となっている。本研究では、原虫殺滅効果が高い数種類の薬剤が発見され、これらのの組み合わせにより、従来の治療薬より効果が高く、副作用の少ない安全な治療の開発が可能となる結果が示唆された。現在世界的人口増加に伴う動物性タンパク質の需要の拡大に対して、これらの安定供給が危惧されている現在、本研究の成果は、将来地球規模の食肉、乳製品の生産増加に貢献することが期待される。
|