研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト胚、iPS, ES細胞を動物個体子宮に戻す研究は、国内では現在のところ法的に認められず、母体環境の基礎研究はブラックボックスにある。我が国における研究レベルの躍進を考えると代替え方法確立が必要である。着床過程に関与する遺伝子検索により着床率の改善が期待され、細胞外分泌因子が必要とされている。この度,Sox17下流因子として単離したAregはヘパリン結合型EGF受容体に結合する分泌因子で有り、胚移植の際に添加するなどで着床率の向上が期待される。また、異なる個体・種から子宮内膜移植が可能なマウスTgの作出はその解決の糸口となり、いずれも社会的に有意義であると思われる。
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