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2020 年度 研究成果報告書

姉妹染色分体間接着による局所クロマチン構造変換機構

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02372
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分43010:分子生物学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

西山 朋子  名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (90615535)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードクロマチン / 姉妹染色分体間接着
研究成果の概要

本研究では、ヘテロクロマチン領域における接着確立機構を明らかにすることを目指した。ヘテロクロマチンに集積する接着確立因子Dalmatian(Dmt)の結合因子の網羅的スクリーニングから得られた遺伝子のひとつであるクロマチンリモデリング因子BAP180のノックダウンは顕著な接着異常を引き起こし、このとき、Dmtのヘテロクロマチン局在が阻害された。この接着異常は、Dmtの過剰発現により回復したことから、Dmtのヘテロクロマチン局在をBAP180が促進することで、ヘテロクロマチン領域の接着が確立されている可能性が強く示唆された。

自由記述の分野

分子細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでの接着研究においては、DNAとコヒーシンが一対一の関係で論じられ、DNA側を取り巻く環境との関連は考慮されて来なかった。本研究ではクロマチン環境と接着機能の関係に着目した初めての研究となる点で、学術的意義がある。さらに本研究の成果は、ヘテロクロマチン領域における複製や転写といった接着以外の現象の分子機構理解にも繋がるだけでなく、接着機構のヘテロクロマチン以外の染色体環境への適応機構を理解する手がかりにもなり、染色体研究分野に大きな波及効果をもたらすものと期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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