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2020 年度 研究成果報告書

真の1細胞情報に基づく、クロマチンダイナミクスの正確な解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02374
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分43010:分子生物学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

永野 隆  大阪大学, 蛋白質研究所, 招へい教授 (70272854)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードクロマチン高次構造 / エピジェネティクス / 1細胞解析 / Hi-C / RNA-seq
研究成果の概要

細胞のエピゲノム情報を調べる場合、従来は同種細胞を多く集めてその平均値を得ることが一般的であったが、近年の技術進歩により1細胞ごとの解析も可能になってきた。その結果、これまで均一と思われていた細胞集団が実は均一ではなく、マイナーな小集団が内在していたり動的変化が見出されたり、新知見が得られている。そのような1細胞エピゲノムデータを更に有効活用するには、単独のデータではなく同じ1細胞から複数のデータを同時取得して比較するのが望ましいが、その技術的ハードルは高かった。本研究ではクロマチン高次構造と細胞形質との関係を真の1細胞解像度で調べるため、両データを同じ1細胞から取得する新技術を開発した。

自由記述の分野

エピゲノミクス

研究成果の学術的意義や社会的意義

エピゲノム情報は細胞形質制御を通じ、多細胞生物個体内で細胞の多様性を支えている。複数の階層からなるクロマチン高次構造もエピゲノム情報の1種であり、やはり細胞形質の決定に関わるが、細胞形質が不変でもクロマチン高次構造は細胞周期進行と共に変化する。そのため、個体発生や腫瘍など増殖と形質変化が共存する場合、クロマチン高次構造が果たす役割はこれまで不明確であった。本研究で開発した新技術によって細胞周期進行の影響を排除しながらクロマチン高次構造の変化を1細胞ごとに調べることが可能となり、クロマチン高次構造を通じた細胞形質制御の全体像を、高次構造階層の枠を超えて明らかにできると期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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