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2020 年度 実績報告書

Tudorドメイン蛋白質群が関与するpiRNA生合成経路の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18H02375
研究機関大阪大学

研究代表者

甲斐 歳恵  大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (40579786)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードpiRNA / 生殖細胞 / トランスポゾン
研究実績の概要

ゲノムに存在する利己的な転移因子、トランスポゾンは、染色体の欠損や転座、挿入変異等を引き起こし、ゲノム情報を破壊する。次世代に引き継がれる生殖細胞のゲノム損傷を防ぐために、piRNAと呼ばれる小分子RNAがPiwiファミリータンパク質と複合体を形成し、トランスポゾンの発現を抑制している。本申請課題では、piRNA生合成機構の包括的解明を目指し、Piwiファミリー蛋白質のメチル化アルギニン残基を認識するTudorドメインを持つ蛋白質(Tdrd蛋白質)群の機能解析を行った。Tdrd1変異体ショウジョウバエでは、オスメスともに生殖細胞は正常に発生するが、Tdrd1変異体精巣の網羅的小分子解析によってTdrd1変異体はpiRNA生合成が損なわれており、その結果としてStellateタンパク質が強発現していることや、Tdrd1蛋白質はPiwiファミリー蛋白質と相互作用することが明らかとなった。これらのことから、Tdrd1蛋白質は特に精巣でpiRNA生合成に関与することが示された。また、卵巣を用いた解析によって、RNAヘリカーゼモチーフと核局在化配列を持つショウジョウバエTdrd9は、他のTdrd蛋白質の天然変性領域に依存して細胞質へと移行し、他のpiRNA経路因子と集積していることや、piRNA経路に機能するもう一つのRNAヘリカーゼであるVasa蛋白質とは異なるpiRNAプロセシング複合体を形成していることを明らかにした。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Modulation of Ago2 Loading by Cyclophilin 40 Endows a Unique Repertoire of Functional miRNAs during Sperm Maturation in Drosophila2020

    • 著者名/発表者名
      Iki T, Takami M, Kai T
    • 雑誌名

      Cell Reports

      巻: 33 ページ: 108380-393

    • DOI

      10.1016/j.celrep.2020.108380

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Stem cells orchestrate oogenesis: a lesson from the fruit fly, Drosophila melanogaster2020

    • 著者名/発表者名
      Niwa R, Kai T
    • 雑誌名

      Curr. Opin. Insect Sci

      巻: 37 ページ: 3-5

    • DOI

      10.1016/j.cois.2020.03.001

    • 査読あり
  • [学会発表] piRNAs safegurd germline genome from transposons2020

    • 著者名/発表者名
      Toshie Kai
    • 学会等名
      Asia Pacific Drosophila Research Conference 5
    • 国際学会

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公開日: 2021-12-27  

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