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2021 年度 研究成果報告書

溶解性制御タグを用いたタンパク質の凝集性と免疫原性の関係解明及びその制御法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02385
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分43020:構造生物化学関連
研究機関東京農工大学

研究代表者

黒田 裕  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10312240)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード生物物理 / 免疫応答解析 / バイオテクノロジー / 免疫原性 / ウイルスタンパク質 / コロナ / 溶解性制御タグ / 免疫増強
研究成果の概要

本研究では、モデルタンパク質(BPTI及びED3)の末端に溶解性制御ペプチドタグ(SCPタグ)を遺伝子組換え的に付加することで、タンパク質の会合性を再現性高く制御する技術を開発した。例えば、5個のIle から成るSCPタグによって会合させたBPTIの免疫原性を測ったところ、野生型の免疫原性の200倍以上に向上していた。デングウイルス由来のED3においても同様の結果を得た。この結果、抗デングのタンパク質を抗原と用いたサブユニットワクチンへの応用が期待される。

自由記述の分野

生物物理学/タンパク質工学/生物工学/生物情報学

研究成果の学術的意義や社会的意義

凝集はタンパク質やペプチドの免疫原性に大きく影響を及ぼす因子であると従来から考えられてきた。しかし、タンパク質が形成する可溶性会合体の大きさや物性を適切に制御することが出来なかったため、凝集と免疫原性の関係を生化学的・物理化学的実験で検証することはなかった。本研究の学術的意義は、わずか5個のIleから成るSCPタグを付加することでモデルタンパク質の溶解性・凝集性を制御し、SCPタグによって会合させたタンパク質の免疫原性が飛躍的に向上するということである。社会的意義は、SCPタグがタンパク質を抗原とするサブユニットワクチンの可能性を大きく促進させた点である。

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公開日: 2023-01-30   更新日: 2024-01-30  

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