ダイニンのストークMTBD領域とLC1さらにαβチューブリンダイマーとの複合体結晶の作成に挑戦したが,微結晶は得られたものの構造決定には至らなかった。更に,ダイナクチンp150のCAP-Gly領域についても同様に,クライオ電子顕微鏡による複合体での構造解析にトライしたが,十分な解像度で構造解析を行うには至らなかった。これら構造解析に向けた挑戦の過程で,微小管結合能の高いMTBD融合タンパク質単独の結晶を得た。また,外腕ダイニンγ鎖のMTBD領域と軽鎖LC1の複合体構造解析より,フラップ領域を上手く利用した微小管相互作用様式を提案することができた。
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