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2020 年度 研究成果報告書

セグメント重水素化中性子散乱法による天然変性タンパク質の動的構造解析

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02391
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分43020:構造生物化学関連
研究機関横浜市立大学

研究代表者

佐藤 衛  横浜市立大学, 生命医科学研究科, 教授 (60170784)

研究分担者 小田 隆  立教大学, 理学部, 助教 (00573164)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード天然変性タンパク質 / 中性子小角散乱 / セグメント重水素化
研究成果の概要

中性子散乱法(SANS法)によるタンパク質の動的構造解析では、コロナ禍により国外の中性子実験施設が全く利用できなかったので、SANS実験の前に収集したX線散乱(SAXS)データにアンサンブル最適化法を適用して初期的な構造解析を行った。その結果、全長のHefタンパク質の溶液中での構造は6つの異なるコンフォメーションをもつ構造のアンサンブルとして再現できた。
一方、ポリペプチド鎖のライゲーションにおいてはスプリットインテインNpuDnaEを用いることで効率よく調製する方法を確立した。また、重水素化率をコントロールした試料調製プロトコールおよび重水素化率の評価プロトコールも合わせて確立した。

自由記述の分野

構造生物学、蛋白質科学、中性子科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

タンパク質の動的構造の情報は創薬の分野で創薬候補化合物のヒット率の向上に大きく寄与するものと期待され、わが国の国家プロジェクトとして、京/富嶽コンピューターを利用した分子動力学計算で予測されてきた。しかし、これはあくまでもin silicoのシミュレーションの世界の話で、実験データに基づいたタンパク質の動的構造解析法の開発が長く待たれていた。その意味で、当該研究は学術的な意義とともに社会的意義も非常に大きいと期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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