• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

糖脂質による受容体活性制御機構の高精度1分子観察による解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18H02401
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分43030:機能生物化学関連
研究機関岐阜大学

研究代表者

鈴木 健一  岐阜大学, 糖鎖生命コア研究所, 教授 (50423059)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードガングリオシド / ラフト / 1分子観察 / 糖鎖
研究成果の概要

ラフト親和性のガングリオシド蛍光プローブを新規合成し、それを生細胞の形質膜上で高精度1分子観察した結果、1)ガングリオシドのホモダイマー形成に一般性があること、2)ガングリオシドのホモダイマーは、特異的糖鎖相互作用により形成されること、3)ガングリオシドホモダイマーはラフト脂質をリクルートし、小さなラフトを形成することを見出した。さらに、4)糖鎖―糖鎖相互作用によるガングリオシドホモダイマー形成は、全原子の分子動力学計算により支持され、5)GM3ホモダイマーとEGF受容体とが、特定のN型糖鎖を介して相互作用することで、EGF受容体のダイマー化、活性化が抑制されることを明らかにした。

自由記述の分野

細胞生物物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

糖鎖―糖鎖相互作用は、異なる膜間や同じタンパク質上では定量的に調べられてきたが、同じ膜の側方(シス)方向で存在するかどうか長い間議論があった。我々は高精度1分子観察法を用いた本研究により、糖鎖―糖鎖相互作用が、細胞膜分子の組織化に非常に重要な役割を担っていることを示すことができた。糖鎖―糖鎖相互作用は、EGF受容体以外でも、様々な受容体の活性制御において機能しているかもしれず、今後の研究が期待される。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi