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2020 年度 研究成果報告書

腫瘍の免疫回避機構におけるRac活性化因子DOCK1の機能

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02406
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分43030:機能生物化学関連
研究機関九州大学

研究代表者

宇留野 武人  九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (80532093)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード腫瘍制御 / 細胞骨格 / シグナル伝達 / 低分子量Gタンパク質 / 免疫回避
研究成果の概要

本研究課題は、がん細胞が免疫系の監視・攻撃から逃れる仕組み(免疫回避)におけるDOCK1及び関連分子の機能的重要性を調べた。DOCK1はRac活性化を介してインターフェロン誘導性遺伝子の発現及び転写因子STAT3の活性調節に関与し、腫瘍部への免疫細胞浸潤を制御することが判った。一方、腫瘍によって産生され、免疫細胞の遊走と活性化を制御するDOCK2の内因性阻害因子として働く脂質代謝産物を同定した。以上よりDOCK1及び関連分子の腫瘍-免疫相互作用における重要性が明らかになった。本成果は腫瘍免疫をターゲットにした新たな治療戦略の開発につながる可能性がある。

自由記述の分野

機能生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

がんの悪性化において、がん細胞が周囲の免疫細胞の攻撃から逃れるメカニズム(免疫回避)の重要性が明らかとなっている。しかしながら、腫瘍-免疫細胞相互作用の実体には不明な点が多い。本研究課題は、DOCK1及び関連分子を介した免疫回避の仕組みの一端を明らかにし、既知の免疫抑制機構とは異なる新たな免疫回避機構の存在を示すことが出来た。その成果は将来的には腫瘍免疫をターゲットにした新たな治療戦略の開発や診断マーカーの創出につながることが期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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