一般に,2つの分子の距離が200nm以下になると,顕微鏡の空間分解能の限界により各分子の位置を検出することはできない.そこで開発されたのが,超解像イメージング法である.従来の方法は時間分解能が低かったが,本研究ではタンパク質の揺らぎが十分に見えてくるマイクロ秒の分解能で超解像イメージングすることに挑戦した.その結果,150nmの距離にあるミオシン2分子がアクチンと相互作用している様子を50マイクロ秒の時間分解能で捉えることに成功した.また,心筋ミオシンに特徴的な構造変化を見出し,この特性により心筋ミオシン分子集団は同調して力発生することができ,効率的な心臓収縮を実現していることがわかった.
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