現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では3つの研究課題を掲げている。そのうち、課題1の「(獲得)鳥類が獲得した風切羽特異的Sim1発現の機能」に関しては、四肢の軸性形成(shh, Lmx1, Hoxa11/a13)とSim1発現、風切羽形成位置の関係の解析を終え、さらにニワトリ変異体を用いることで、Sim1遺伝子の風切羽形成に対する機能についてより深い考察を行うことができた。課題2の「(喪失)ペンギン類が喪失した「風切羽」とゲノム配列・遺伝子機能の喪失の関係」に関しては、ペンギン胚の入手が当初計画より遅れたものの、繰越期間に得られた胚を用いて基礎的なデータを得ることができた。課題3の「(収斂)鳥類の中で収斂形態「水かき」を主導する転写調節配列の同定と解析」に関しては、予備実験の比較ゲノム解析により検討した手法を用いて全ゲノム解析を行い、予定通り候補配列を取得するとともに、RNAseqデータを用いた絞り込みも順調に進んでいる。 以上の結果から、本研究課題はおおむね順調に進展していると考えている。
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