研究課題
神経幹細胞の分化制御メカニズムについて研究を行なった。特に、神経幹細胞の休眠状態と、休眠状態からの活性化を制御する分子メカニズムの解析を行なった。神経幹細胞の培養系の休眠状態誘導モデルを用いて、活性化状態の神経幹細胞との間で、遺伝子発現の変動パターンの違いに着目して研究を推進した。bHLH型転写因子だけでなく、他の転写因子や細胞シグナル構成因子についても解析を行なった。加えて、成体マウス脳の神経幹細胞についても、休眠状態と、休眠状態からの活性化を制御する分子メカニズムの解析を行なった。また、脳内視鏡や2光子顕微鏡を用いて、神経幹細胞のニューロン新生の亢進や阻害が生じた際の、海馬神経回路の変化についても研究を行なった。同様に、嗅球におけるニューロン新生の機能的意義についても解析を行なった。頭部固定マウスを用いて、匂い刺激や、匂いと報酬の連合学習時における、Mitral/Tufted cellの神経活動を可視化し、ニューロン新生が亢進もしくは阻害された際の、嗅球神経回路の可塑的変化を解析した。また、嗅球神経回路の可塑的変化と行動指標との相関解析を実施し、嗅球におけるニューロン新生の生理的意義を明らかにした。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件)
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