研究成果の概要 |
概日時計は日周期に同調することで様々な生理機能にピーク時刻を設定する。本研究では、複眼依存性光同調の分子機構の解明を進め、複眼からの光情報は視葉でc-fosBを誘導し、その下流でBrwd3, Fbxl3, 4, 5, 7, 13, 16が誘導されることが明らかになった。これらのRNAiにより行動リズムの光同調は前進、後退ともに顕著に抑制されることが分かった。CRY2タンパク質は暗期に増加するが、暗期前半、後半ともに光照射で減少した。この光依存性の減少は、Brwd3, Fbxlによる光依存的なユビキチン化により誘導されることが示唆された。類似の機構が無翅昆虫シミでも関与することが示唆された。
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