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2021 年度 研究成果報告書

小葉類開墾者仮説がもたらす根の初期進化研究の新展開

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02495
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分45030:多様性生物学および分類学関連
研究機関大阪市立大学

研究代表者

山田 敏弘  大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (70392537)

研究分担者 小藤 累美子  金沢大学, 生命理工学系, 助教 (40324066)
小松 俊文  熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 教授 (40336201)
藤浪 理恵子  京都教育大学, 教育学部, 准教授 (40580725)
西山 智明  金沢大学, 学際科学実験センター, 助教 (50390688)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード根の起源 / 小葉類 / ヒカゲノカズラ / ベトナム / シルル紀 / デボン紀
研究成果の概要

ヒカゲノカズラの祖先は維管束植物の中で最も早く根を獲得した。またヒカゲノカズラの仲間では、化石記録から、地下茎が根になった可能性が指摘されていた。本研究では、現生のヒカゲノカズラの根と茎の頂端分裂組織が共通した細胞分裂動態を持つことを明らかにした。また、両器官が同じメカニズムで分枝することを見出した。この結果は、ヒカゲノカズラの根が地下茎に由来することを支持する初めての発生学的証拠である。
また本研究では、ベトナム北部に後期シルル紀の陸生層があることを発見した。そこには維管束植物化石が含まれいた。この化石群集は、初期維管束植物の進化を考える上で重要なデータを提供するだろう。

自由記述の分野

進化古植物学、植物分類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

根はすべての維管束植物が持つ基本器官であるにもかかわらず、その起源は長らく謎だった。本研究では、現生のヒカゲノカズラ(維管束植物の中で最も最初に根を獲得したグループの末裔)において、根と茎とが共通した成長点の維持機構を持つことと、両者が共通した機構で分枝することとを明らかにした。この結果は、根が地下茎に由来することを示す初めての発生学的知見である。
また、本研究ではアジア最古の維管束植物群集をベトナム北部で発見した。この群集の解析により、維管束植物の進化がより理解できるようになるだろう。

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公開日: 2023-01-30  

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