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2020 年度 研究成果報告書

社会性記憶と情動情報の統合を司る神経メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02544
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分46030:神経機能学関連
研究機関東京大学

研究代表者

奥山 輝大  東京大学, 定量生命科学研究所, 准教授 (80625955)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード社会性記憶 / 海馬腹側CA1 / 光遺伝学 / 神経生理学 / 側坐核 / 扁桃体
研究成果の概要

ヒトを含めた社会性動物の多くは、他個体を記憶し、それぞれの相手に対して適切に振る舞うことで適応的な社会を形成しているが、その神経基盤は不明な点が多かった。本研究では、「社会性記憶は海馬腹側CA1領域に保持されている」という申請者自身の発見を足場として、社会性記憶がどのように情動情報と連合し、特定の相手に対しての「好き・嫌い」という感情が生成されるのかを解明した。その結果、社会性記憶を貯蔵する海馬の腹側CA1ニューロンが、情動中枢である扁桃体に対して直接神経投射を伸ばしており、この神経経路を用いて、社会性記憶と正や負の情報情報を連合していることが明らかになった。

自由記述の分野

行動神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

私たちは、友人のことを記憶し、そのそれぞれの相手に対して、好きや嫌いといった感情を抱く事ができます。私たちの研究グループでは、以前に記憶中枢である「海馬」という脳領域に、「友人のことを記憶する」ための神経細胞が存在することを見出していましたが、一方で、そのそれぞれの相手に対して、どのようにして好き・嫌いといったプラスやマイナスの感情の情報を組み合わせているのかはわかっていませんでした。本研究では、この海馬という脳領域が、感情を司る「扁桃体」という脳領域との間で、情報をやりとりする事により、好き・嫌いという感情が生まれているということを発見しました。

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公開日: 2022-01-27  

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