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2020 年度 研究成果報告書

神経細胞小胞輸送系を中心とした孤発性アルツハイマー病発症機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02566
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

鈴木 利治  北海道大学, 薬学研究院, 特任教授 (80179233)

研究分担者 羽田 沙緒里  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (40581012)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードアルツハイマー病 / 認知症 / アミロイドβ / 軸索輸送 / キネシン-1
研究成果の概要

孤発性アルツハイマー病(AD)の発症機構のうち、原因タンパク質APPの神経細胞内輸送機構と、それに伴う代謝変化に着目して、発症機構の解明を行った。ADの原因因子アミロイドβ(Aβ)はAPPから産生されるが、APPの主要機能は神経細胞で物質の輸送を担うモーター分子と輸送小胞を接続するカーゴ受容体である。これまでにAPP膜小胞の輸送の停滞がAβの産生増加を引き起こすことを示してきた。APPはアダプタータンパク質を介してモーター分子に接続すると高効率高速輸送をおこなうが、今回、直接結合が起こり低速の輸送となる場合がある事を見いだした。接続の違いとAD発症との関係性の解析を進めた。

自由記述の分野

生物系薬学、生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我が国では500万人以上の認知症患者が存在し、その70%はアルツハイマー病であるが、根本治療薬は無く予防と対処療法が中心となっている。高齢者の増加に伴い根本治療薬の開発は社会的な要請である。根本治療薬開発を妨げている要因は、孤発性のADの発症機構が多様で、発症メカニズムがよく理解されていない点である。研究代表者は、発症原因因子アミロイドβの前駆体APPの機能が、神経細胞内の軸索輸送を担うカーゴ受容体分子であることを世界に先駆けて示してきた。このAPPの機能とAβを生み出す代謝との関係を解明する研究は、根本治療薬の開発に必要となる新たな創薬標的を生み出す意義を持つ。

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公開日: 2022-01-27  

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