研究成果の概要 |
本研究では以下を明らかにした。 (1)イノシトールリン脂質代謝酵素PLCgamma1は、表皮角化細胞が特殊な様式の分化をして生じる皮膚付属器官である皮脂腺の正常な形成に必要である。(2)イノシトールリン脂質代謝酵素PLCgamma1とPLCdelta1はマウス皮膚炎モデルの重症度を制御する。(3)黄色ブドウ球菌のイノシトールリン脂質代謝酵素であるPI-PLCは黄色ブドウ球菌の皮膚深部への侵入に関与する。(4)表皮角化細胞では、イノシトールリン脂質PI(4,5)P2の近傍に細胞間接着タンパク質群が存在しており、これらのタンパク質の細胞膜集積にはPI(4,5)P2が必要である。
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