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2020 年度 研究成果報告書

構造選択的メタボロームと生合成・消失臓器解析によるABC膜輸送体生体内基質の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02584
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

加藤 将夫  金沢大学, 薬学系, 教授 (30251440)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードメタボロミクス / 薬物動態 / バイオマーカー / トランスポーター / 薬物相互作用 / 硫酸抱合 / イソフラボン
研究成果の概要

膜輸送体は細胞膜に局在し、薬物の細胞内への取り込みや細胞内からの排出に働く。本研究は、小腸、肝臓、腎臓、血液脳関門等に発現し、多くの薬物を細胞内から細胞外へ排出する膜輸送体であるbreast cancer resistance protein(BCRP)とP-glycoprotein(P-gp)に着目し、生体内に存在し、これらの基質となり、これら膜輸送体の阻害薬投与により血中濃度が変化する化合物(バイオマーカー)の特定を試みた。網羅的メタボロミクス解析によりイソフラボンの硫酸抱合体がBCRPの生体内基質に、食物由来のステロイド様化合物がP-gpの生体内基質であることが示唆された。

自由記述の分野

薬物動態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

膜輸送体は、基質薬物の体内動態を支配する一方、基質選択性が広いため、薬の飲みあわせによる薬物相互作用や遺伝子多型による薬物動態、薬の作用・副作用の変化に関与する。従って、膜輸送体に及ぼす医薬品の影響や、膜輸送体への乗りやすさを解明することは、新薬の開発と医薬品の適正使用の両方に重要である。本研究で明らかとなった、薬物排出膜輸送体の生体内基質は、今後、臨床研究等においてヒトにおける有効性を検証する必要がある。ヒトでも有効となった場合、膜輸送体を介した薬物相互作用の有無を、飲み合わせる薬を投与することなくモニターできる点で有用であり、医薬品開発の効率化や安全性の向上が期待できる。

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公開日: 2022-01-27  

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