| 研究課題/領域番号 |
18H02587
|
|---|
| 研究種目 |
基盤研究(B)
|
| 配分区分 | 補助金 |
|---|
| 応募区分 | 一般 |
|---|
| 審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
|
|---|
| 研究機関 | 徳島大学 |
|---|
研究代表者 |
異島 優 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 准教授 (00457590)
|
|---|
| 研究分担者 |
石田 竜弘 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (50325271)
小田切 優樹 崇城大学, 薬学部, 特任教授 (80120145)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
| キーワード | アルブミン / 膵臓がん |
|---|
| 研究成果の概要 |
難治性の膵臓がんなどに観察されるがん微小環境は、がん細胞をはじめ、免疫細胞や血管内皮細胞など多くの細胞種が不均一に存在し、さらに低酸素や低栄養状態がそれぞれの細胞の表現型を多様化させる。こうしたカオスながん微小環境に対して、殺細胞効果を有する抗がん剤を送達させることの難しさは容易に想像できる。そこで、膵臓がん治療のための効率的デリバリー担体の開発を本研究の目的とし、検討を行ったところ、アルブミンを脱溶媒和法にてナノ粒子化し、そのサイズが30nmのものに高い膵臓がんへの集積性が認められた。このキャリアに抗がん剤を搭載したところ、非常に高い抗腫瘍効果が認められた。
|
| 自由記述の分野 |
薬剤学、薬物送達学
|
| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、治療満足度の低い膵臓がんを対象としたものであり、膵臓がんへの特異的デリバリーを可能にするキャリアの開発に成功した。このキャリアは人の体に従来から存在するアルブミンを原料としていることから、免疫原性や副反応も少ない安全なものであり、アルブミンの様々な薬物を結合する特性から、複数種類の抗がん剤の搭載も可能である。臨床応用されることで、現状の膵臓がんの治療満足度の改善が見込められ、学術的意義のみならず、社会的意義も大きいと考えている。
|
