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2021 年度 研究成果報告書

mTOR阻害薬を活用した臓器移植後の腎保護指向型免疫抑制療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02588
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関姫路獨協大学 (2020-2021)
国際医療福祉大学 (2019)
九州大学 (2018)

研究代表者

増田 智先  姫路獨協大学, 薬学部, 教授 (90303825)

研究分担者 吉住 朋晴  九州大学, 医学研究院, 准教授 (80363373)
岡部 安博  九州大学, 大学病院, 助教 (90444819)
田島 壮一郎  九州大学, 大学病院, 薬剤師 (10579460)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード免疫抑制薬 / 副作用 / 有害反応 / 移植 / バイオマーカー / mTOR / カルシニューリン阻害薬 / 遺伝子多型
研究成果の概要

臓器移植後の免疫抑制療法において、これまでタクロリムスやシクロスポリンが中心的な役割を担ってきたが、慢性的な腎毒性が問題とされてきた。そこで、術後管理の免疫抑制レジメンにおいて、mTOR阻害薬併用の効果的かつ有害反応を回避しうる投与設計法の開発を目的とした。タクロリムスを用いた腎線維化モデルラットでは、エベロリムス の併用によって線維化の進行抑制ならびに線維化領域の削減という治療効果を認めた。臨床症例において、タクロリムスおよびエベロリムスそれぞれ 個別の血中濃度調節を行う従来の方法に加えて、両薬物のトラフ濃度(次回投与直前の血中濃度)の和を参考とするより簡便な手法の有用性を提示した。

自由記述の分野

臨床薬理学、医療薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

臓器移植後の免疫抑制療法において、カルシニューリン阻害薬(タクロリムス、シクロスポリン )は移植臓器の生着率を著しく向上させてきたが、組織の線維化という病理像を示す毒性を引き起こすことが問題とされてきた。今回、新しいクラスのmTOR阻害薬を併用することにより、タクロリムスの用量を抑制し、移植術後の腎毒性を軽減するための新たなモニタリング戦略を構築することができた。さらに、mTOR阻害薬の併用はタクロリムスによって引き起こされた組織の線維化領域の削減にも効果を示した。これらの結果は、臓器移植術を受けた患者の術後腎機能低下という合併症を回避し、QOL向上に役立つものと考える。

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公開日: 2023-01-30  

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