研究課題
本研究提案では、ジストニン(Dst)の遺伝子変異によって引き起こされるdystonia musculorum(dt)マウスの表現型解析において、主に2つのプロジェクトを行った。1つ目のプロジェクトとして、筋原性の要因がどの程度影響するのかを明らかにするために、筋肉に発現するDst-bアイソフォームを特異的に欠損するDst-bノックアウト(KO)マウスを作成し、その表現型を確かめた。このDst-b KOマウスは、通常のマウスと同様に長期生存すること、そして、遅発性の筋原線維性ミオパチーを発症することがわかった。2つ目のプロジェクトとして、ジストニン遺伝子トラップマウスとCreマウスを掛け合わせることにより、コンディショナルノックアウト(cKO)マウスと、コンディショナルレスキュー(cRes)マウスを作成した。cKOマウス作製実験により末梢神経系に発現するジストニンがdtマウスの表現型の多くを担っていること、さらには、cResマウス作製実験により末梢神経系で正常ジストニンを発現させることで表現型の回復が観察されるというデータが得られた。一方で、末梢神経系のグリア細胞であるシュワン細胞でジストニン cKOマウスを作製すると遅発性のニューロパチーが起こることがわかった。つまり、末梢神経系が主要な治療標的となりうることが明らかとなった。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 2021 2020 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 2件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (14件) (うち招待講演 2件) 備考 (5件)
bioRiv
巻: - ページ: -
10.1101/2022.03.17.484743
Glia
巻: 69 ページ: 2559~2574
10.1002/glia.24058
巻: 68 ページ: 2330~2344
10.1002/glia.23843
Journal of Neuroscience Methods
巻: 345 ページ: 108887~108887
10.1016/j.jneumeth.2020.108887
Neuroscience
巻: 436 ページ: 11~26
10.1016/j.neuroscience.2020.04.001
Disease Models & Mechanisms
巻: 13 ページ: dmm041608
10.1242/dmm.041608
Cerebral Cortex
巻: 30 ページ: 5702~5716
10.1093/cercor/bhaa142
https://www.med.niigata-u.ac.jp/an2/index.html
https://www.niigata-u.ac.jp/news/2020/72907/
https://www.med.niigata-u.ac.jp/contents/info/news_topics/130_index.html
https://www.niigata-u.ac.jp/news/2021/91263/
https://www.niigata-u.ac.jp/news/2022/98917/