我々は、中枢神経系の一部である網膜の視細胞の発生と維持の遺伝子制御機構の解明やシナプス形成の分子機構、さらには網膜色素変性症などの発症機構の解析を行ってきた。我々が同定した視細胞に優位に発現し、回路形成や機能に関わる候補遺伝子について機能解析を行った。候補遺伝子のノックアウトマウスやダブルノックアウトマウスを作製し、電気生理学的解析や組織学的な解析を行った。視細胞特異的なSamd7とSamd11遺伝子のダブルノックアウトマウスの解析から、これらの分子が桿体視細胞の光受容感度制御と視細胞のシナプス伝達の制御に必要であることを見出し、論文として報告した。
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