研究課題/領域番号 |
18H02603
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤尾 慈 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (20359839)
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研究分担者 |
尾花 理徳 大阪大学, 薬学研究科, 准教授 (50745883)
前田 真貴子 大阪大学, 薬学研究科, 准教授 (70461168)
中山 博之 大阪大学, 薬学研究科, 准教授 (40581062)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 心筋細胞増殖 |
研究成果の概要 |
本研究では、内因性の心筋細胞を増殖させることによる新たな心筋再生治療を確立するため、成体(Adult)哺乳類の心筋細胞に増殖を誘導するシグナルを探索した。その結果、従来、臓器の大きさの決定に重要な役割を演じていると考えられているYAPが、病的条件下における心筋組織修復で心筋細胞の増殖を促すことを見出した。また、化合物ライブラリーを用いた網羅的解析から、心筋細胞の増殖を促進する5つのシグナル伝達系を見出した。
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自由記述の分野 |
分子循環器学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
哺乳類の心筋細胞は、生直後に増殖能を著しく失うことから、成体の心臓は再生能が低い臓器である。そのため、様々な循環器疾患により心筋細胞死が誘発されても、多くの場合心筋細胞は増殖するにいたらず、心筋細胞数が減少し、その結果、心不全が発症する。本研究の成果は、内因性の心筋細胞を増殖させる技術の開発につながる可能性がある。その技術を使うことで、循環器疾患によって減少した心筋細胞を、内因性の心筋細胞を増殖させることにより回復させることができるようになり、心不全の発症を抑制できるかもしれない。
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