研究課題/領域番号 |
18H02607
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
畠山 鎮次 北海道大学, 医学研究院, 教授 (70294973)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ユビキチン / タンパク質分解 / 細胞内情報伝達 / TRIMタンパク質 |
研究実績の概要 |
申請者らのこれまでの研究により、免疫反応やがん化に関する細胞内シグナル伝達におけるTRIMファミリーユビキチンリガーゼ群の重要性が明らかとなっている。特に細胞増殖のみならず、細胞分化過程を制御するシグナル伝達系やオートファジーの制御に、TRIMファミリーユビキチンリガーゼが関与していることが示され、最近では細胞内情報伝達系の多くの分野において注目されている。本申請においては、網羅的ノックダウンスクリーニングやユビキチン化に特化したプロテオミクス的手法により、TRIMファミリーユビキチンリガーゼを基軸とした細胞内ネットワークシステムを網羅的に解析している。さらに、TRIMファミリーのがん化および免疫系での機能を解明することで、臨床医学(自己免疫疾患、アレルギー疾患及びがん等)に貢献する知見(疾患特異的バイオマーカーや創薬シーズ等)を得ることを進めた。 昨年度において、皮膚がんにおけるTRIM29の関与を検討したところ、皮膚がんの悪性度のバイオマーカーになることが判明したことを報告した。さらに今年度は、前立腺がんの診断制度を上げるために、抗TRIM29抗体による免疫染色による診断が効果的であることを明らかにした。また、今年度は複数のTRIMタンパク質に関して結合タンパク質および基質タンパク質候補を同定したので、機能的解析を進めている。それに基づく情報により、細胞内の様々なシグナルネットワークシステムにおけるTRIMタンパク質群の役割を検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度に計画した実験が遂行され、かつ興味深いいくつかの結果を得ているから。
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今後の研究の推進方策 |
概ね順調に計画が進んでいるので、予定通りに実験計画を進める予定である。
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