細胞内の核小体とミトコンドリアの連動性に着目し、新規のエピゲノム機構を明らかにすることを目的とした。siRNAライブラリーを用いて、核小体とミトコンドリアの構造・機能に関わる15分子を見出し、その解析を実施した。NSD2/WHSC1/MMSETメチル化酵素が細胞老化を防御して、細胞周期を促進する遺伝子群の発現を維持する役割を見出した。また、代謝とエピゲノムの観点から細胞老化の表現型に多様性があることを提唱した。LSD1/KDM1A脱メチル化酵素が骨格筋分化において、またLSD2/KDM1Bが褐色脂肪細胞・ベージュ細胞の分化において、エピゲノムとミトコンドリアを連動させることを明らかにした。
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