現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度は、ヒト末梢血由来B細胞をin vitroの刺激(IL-2, IL-6, CpG, I型インターフェロン)でプラズマブラストが誘導され、そのなかのCD27low CD38+分画が特異的にIL-10を産生することから、本サブセットの細胞表面マーカー、B細胞レセプターのアイソタイプ、抗体産生などの性状を詳細に解析した。培養で増幅させたIL-10産生B細胞がヒト末梢血由来T細胞の増殖を有意に抑制することを見出した。抗IL-10抗体で中和すると、その抑制効果がキャンセルされることから、この抑制作用がIL-10依存的であることも判明した。マウスB細胞において、I型インターフェロンと様々なTLRアゴニスト及びサイトカインの組み合わせによって、I型インターフェロンが協調して働くプラズマ細胞分化シグナルの存在を示唆する知見が得られている。
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