研究課題
1)BLT1発現が規定する抗原提示細胞サブセット解析: BLT1発現で規定される樹状細胞の特性の違いを明らかにした。BLT1高発現樹状細胞は炎症局所にとどまり、Th1誘導性のサイトカインを産生して炎症反応を促進する。一方で、BLT1低発現樹状細胞は所属リンパ節に移動し、IL-2を産生してT細胞の増殖を促進する。以上をまとめた論文を発表した。2)BLT2の上皮細胞保護作用の解明: BLT2受容体による肺保護作用についてより詳細な検討を行った。BLT2を発現させた培養細胞では、コントロール細胞と比較して、マイクロベジクルの形成が亢進しており、これが、ニューモライシンによる細胞膜穿孔とそれにひき続く細胞死の抑制につながっていること、このマイクロベジクルの形成に細胞外からのカルシウム流入が必須であることを見出した。3)生理活性脂質産生酵素欠損マウスの樹立と解析: LTA4水解酵素(LTB4産生酵素)欠損マウスは野生型マウスと比較して、高脂肪食摂食による体重増加が抑制されていた。両マウスの摂餌量には差が無かったが、酸素消費量と運動量はLTA4水解酵素欠損マウスで亢進していた。脂肪細胞における脂質の蓄積にも差を認めなかった。骨髄置換実験によって、骨髄細胞以外の臓器におけるLTA4水解酵素欠損がこの「痩せ」の表現型を引き起こしている事が分かった。LTA4水解酵素欠損マウスでは、甲状腺ホルモンの産生・放出が亢進しており、そのため褐色脂肪細胞での熱産生関連遺伝子の発現が亢進した結果、「痩せ」の表現型が生じていると考えられた。以上の結果をまとめた論文を発表した。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2021 2020 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 1件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 図書 (1件) 備考 (1件)
The FASEB Journal
巻: 35 ページ: -
10.1096/fj.202002640R
Prostaglandins & Other Lipid Mediators
巻: 152 ページ: 106502~106502
10.1016/j.prostaglandins.2020.106502
PLoS One
巻: 16 ページ: e0250638
10.1371/journal.pone.0250638
Biochimica et Biophysica Acta (BBA) - Molecular Basis of Disease
巻: 1866 ページ: 165588~165588
10.1016/j.bbadis.2019.165588
FEBS Open Bio
巻: 10 ページ: 2375~2387
10.1002/2211-5463.12985
Biochimica et Biophysica Acta (BBA) - Molecular and Cell Biology of Lipids
巻: 1865 ページ: 158756~158756
10.1016/j.bbalip.2020.158756
巻: 34 ページ: 8749~8763
10.1096/fj.202000041R
Proceedings of the National Academy of Sciences
巻: 117 ページ: 11674~11684
10.1073/pnas.1921015117
PLOS ONE
巻: 15 ページ: e0241869
10.1371/journal.pone.0241869
Gastric Cancer
巻: 23 ページ: 874~883
10.1007/s10120-020-01065-5
Cellular & Molecular Immunology
巻: - ページ: -
10.1038/s41423-020-00559-7
巻: 34 ページ: 13949~13958
10.1096/fj.202001148R
International Journal of Molecular Sciences
巻: 21 ページ: 8435~8435
10.3390/ijms21228435
http://plaza.umin.ac.jp/j_bio/