生理活性脂質ロイコトリエンB4の産生酵素(LTA4H)と受容体(BLT1, 2)の生体内での役割を明らかにする目的で以下の実験を行った。樹状細胞特異的なBLT1欠損マウスとLTA4Hのアミノペプチダーゼ活性のみを欠失させたE297Qノックインマウスを作製し、これらのマウスと全身性BLT1欠損マウスを用いて以下を明らかにした。1) BLT1の発現によって規定される樹状細胞サブセットを同定し、炎症性疾患モデルにおける役割の違いを明らかにした。2)LTA4H欠損マウスでは甲状腺ホルモンの分泌が亢進する結果、「痩せ」の表現系を来すがこの表現系はLTA4Hのアミノペプチダーゼ活性の欠損に由来する。
|